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雑記帳的に自分の想い、考えていることを吐き出していく

西日本旅行記1 8月10日

8.9日に小学校からの親友たちと下田の海に行き、その次の日の8月10日朝8時に竜王駅から西日本に向かった。

使用したのは青春18切符。1日JR線乗り放題(特急は除く)で5枚綴りで12500円くらい、1日2500円。

目的地までは36時間、17回乗り換えと、イタリアに行った時よりも時間がかかることになる笑

それでも飛行機でなく鈍行電車を選んだのは日本について目で見てどういう地形でどんな風景がありどんな暮らしがあるのかということを知ってみたかったからである。

 

まず初めに、塩尻駅は見慣れた感じであったが岐阜の木曽の山間に電車で入って行くと南アルプス木曽山脈に挟まれているという印象を受けた。南アルプスは高校の山岳部に入っていた時に豪雨強風の中死にそうになりながら登った山であるのでそれも感慨深かった。

途中の駅で日本地図を買って資料と実際の車窓から見える景色を比べながら自分が今どんな場所にいるのかを把握し、地形的に理解することができた。

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木曽川の水量が多いのは地形を見れば納得で、まぁそんなようなことを考えながら電車に揺られていた。

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木曽を抜け、名古屋の方に入っていくといよいよ都市に近づいたなという感じがした。

悲しかったのは車窓から見える景色ではその土地の魅力に気づきにくいことと、一般的な家屋が山梨にある大和ハウス的な建物ばかりでどこを見ても面白みがなくその土地らしさが全くなかったこと。木曽の中山道では昔の街道的な雰囲気があったが全部が全部板塀のような壁面になっていなかったのも悲しかった。

 

名古屋を抜け次は滋賀、琵琶湖を見ることは出来なかったが関ヶ原の戦い関ヶ原を電車で通った時は感慨深かった。

こんなところにも家があるっていうので日本の人口1億2000万人は伊達じゃないなとも感じたし、そう考えると1人の人間がこんなに外界に出るっていうことも珍しいのかなと思った。

1億2000万人の中の1人として生涯何人の人と関わってどの規模のコミュニティで最大限の幸せを得ていくか、みたいな。

 

まぁそんなことは置いといて、滋賀くらいで疲れたので寝た、そのまま乗り換えて京都、大阪を通り過ぎる時も寝て全く意識がない。

幸い滋賀から兵庫県の神戸まで直通の電車が出ていたので本当に寝るだけだった。

神戸近くの三ノ宮というところから建物がかなり大きくなってきてやっぱり都市だなぁと感じた。

他にも大阪と神戸の港や海を見れて意外と湾の奥まで目視できるんだなと思った。

明石を通った時は明石海峡大橋が見えて、その日で一番感動した。

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陸路を通り過ぎていたためどんよりした気持ちだったが島と島を繋ぐフォルムの良い人工物を見てなにか魅力を感じたのだろう。

すごく新鮮だった。

 

それっから岡山県に入ろうとしていたが問題発生。

甲府を出発する前にpcr検査を受けていたが、それは抗原検査でありしっかりとした検査にならないらしい。ちゃんと陰性が出ていたがこれから参加するプロジェクトではしっかりした検査が求められる。

ということで電車内で景色には目もくれず、必死にpcr検査 西日本 などとsafariで調べまくった。

全然出てこなくて焦ったがプロジェクトの担当者と電話した結果福岡で受けられることになった。

よかった。

まぁそこに至るまで色々とあったのだが長くなるので割愛。

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岡山県から広島に行く時、既に夕暮れ時になっていた。姫路で買った駅弁を食べたのは夜の8時ごろ。おいしかったが食べ終わる頃には完全に夜になり電車に乗っている人も少なくなり寂しくなった。

最終的には23時発の電車で岡山から広島に行った。着いたのは24時ごろだった。

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バックパックを詰めたのが前日だったため重量を気にすることができなかったが持って、乗り換えを何度もしてみるとめちゃくちゃ重いことに気がつく。体感で20kg程、、、

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サイズも大きいので、移動中に、サラリーマンや学生からの視線を感じる。

旅行なのでイタリアでそうだったように、たまたま電車で一緒にいる人と話しても楽しいしなんかそういうのもあったら素敵だなと思っていたがコロナ禍なのでそんなことは出来ない、むしろ電車内では全線常に浮いている笑

 

話が脱線したけど広島に着く前は『どこかで野宿すればいいっしょ』 と思っていたけど重い荷物と度重なる乗り換えと座っていること、考えることで疲弊していたので駅前のネットカフェに行き、寝た。

5時間寝て1980円、なかなか安いし久しぶりの個室で落ち着いた。

 

朝は5時52分の始発 岡山から岩国の各停になる予定だったが準備をダラダラしてたら45分になってしまい。挙げ句の果て55分発と勘違いしていたため走って着いたときにはもう遅かった。

駅のホームで朝の一服をしてからコンビニで朝ごはんを買い、6時25分発の電車に乗った。

岡山からの電車からはまたまた瀬戸内海が見えてすごく感動した。

バックには山があり目の前には複数の小さな島があり、海がある。

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そしてその海と島々に霞がかかっていてとても良い雰囲気。甲府にいたら絶対に味わえない景色。

 

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工業地帯があるのも瀬戸内海っぽさを感じた。

昔の造船をしていてその流れで重工業をしているんだなぁみたいな。

 

こんな感じでそれぞれの場所にはそれぞれの魅力があるが、自分は旅行をしてみて改めて甲府はいいところだなぁと思う。

盆地だから暑くて寒いけど山に囲まれているっていう安心感があるし昇仙峡などの原風景的な自然もある。

庭師的な目線で書くと、手が入っていない山や海などの自然風景、原風景を1次的な情報、1次的な情報を誰か庭師やその他の表現者が解釈して作品や景色を作ることを2次的な情報とすると、1次的な情報に触れるのは表現者として必須なのだと思う。

もし1次的な情報に触れられない環境(旅行をしていてもここは商業的すぎて何にもなさそう、どこ行っても建物ばかりでその建物も大手のところが作った箱的な代わり映えしない家ばかり)だったらかなりキツイと思う。

2次情報は他人の解釈とそれからの表現によって生まれるものであるのでその表現者が間違ったもの、1次情報の中の本質的な物を抽出しなかったら間違った物になり、それだけしか感受できない環境にいる都市部の人といったような人たちはあんまり良くないのかなとも思う。どんどんズレていくって感じで。

現に自然を見ていなくて東京のような大都市に生まれていく人たちは変な事件を起こしたり奇行をしているし。

庭師の中でも本質的でない、響かない庭を作っている人もたくさんいる。

 

でも2次情報の偏った情報からも元の本質的なことはなんだったのかなとかその人自身が考えたり、二次情報同士を掛け合わせることによって新しい何かが生まれるとも思う。

前の世代には想像できないような表現方法による大胆な作品やカルチャーが生まれると思う。

最近では10代の中でもスマホを使って絵画を描いたり、才能を存分に発揮してる人も出てきてるしね。

 

 

とりあえず長くなったので書くのをストップ。

また西日本旅行記2を書く気力ができたら書きます。

まぁ読んでくれる人がいるかは分からないけど、書くことによって自分の頭の中が整理されるのでとてもありがたい。

 

今は山口県周南市の近く書き始めてから1時間くらい経った。

ではまた〜